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世界中で盛り上がる健康ブームとともに、ベジタリアン料理への関心も高まっている。シドニーにも専門店がいくつかあるが、なかでもここはVEGANと呼ばれる最も厳しいベジタリアン向け。主食材は野菜の他こんにゃく、味噌、豆腐、湯葉、グルテンなど、日本でいう精進料理にあたる。
さて、ここまで読んで「自分向けではない」「どうせ素っ気ない味だろう」などと思った人にこそぜひお薦めしたい。予想を裏切る、初体験の味が待っているからだ。
未知なる味に期待と不安を膨らませつつ、まずはFrench Beans with Soy Slicesに挑戦。まるで鶏肉のような食感のソイスライスと、シャキシャキとした歯ごたえの豆、濃厚で甘辛い味噌チリソースが、食欲を刺激する。続いてこれがベジタリアン料理!?と疑いたくなるKonyaku Clay Pot。エビ風に形どられたこんにゃくをはじめ、麺も団子もすべてこんにゃく。だがそれぞれ調理法が異なるため、味も食感もひとつひとつ違うから不思議だ。
大トリにはDelicate Tofu & Mashroom Slices with Special Sause。炒めてから揚げたカリカリの大豆ペストリーとオリジナルソースが絶妙。中国正月用の特別メニューというだけあって、華やかだ。デザートにはBlack Sticky Rice with Coconut Milkを。お汁粉に似た懐かしい味だ。ダイエット中の女性にも、遠慮なく食べて欲しい。
食べ終えて、ベジタリアン料理への概念が180度変わった。奥深い料理の裏には、限られた食材を満足できる味にまでもっていく努力と工夫が潜んでいた。これは、もはや1つの素晴らしい食文化だ。

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