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シドニーCBD、 Kent St. とLiverpool St.がぶつかるあたりにはたくさんのスペイン料理店がある。40年以上の歴史を持つ老舗レストランから、真新しい内装の新規オープン店まで様々だ。
そのスペイン料理の激戦地区で14年間独自の路線を貫き通しているのが今回ご紹介するSPANISH TERRAZASだ。このレストランの特徴は大きくふたつ。ひとつめは水曜日から週末にかけて店内で催されるエンターテイメント。水曜日はスパニッシュギター、木曜日はフラメンコ・ミュージック、金・土曜日はサルサ・ダンスと陽気なラテンナイトが毎週繰り広げられている。
そして、ふたつめはそのラテンナイトを支えるスペイン料理の数々。スペイン料理と言うと思い浮かべるのがパエリアだ。注文してから炊き出すために、最速でも25分は待たされる。Paella Tradicional($49・50 2人前)はエンターテイメントの脇役と呼ぶにはもったいない主役級のおいしさだ。多くのスペイン料理店が地方名を前面に出して、郷土料理的なアプローチを行っている。しかしSPANISH TERRAZASはスペイン料理を上手にローカライズしているために食べやすく、郷土の特別な素材に影響されない。その秘密はオーナーのカルロス氏の経歴にあった。
南米で生まれ、13歳の時にシドニーに渡ったカルロス氏の両親はスペイン出身。家庭ではスペイン料理そしてシドニーに移り住み彼の味覚はオーストラリア的になっていく。4年前に友人から経営を引き継ぎ、初めに行ったのがメニューのローカライズだった。
The Stake ($29)300gのステーキを豪快に焼き上げマッシュポテトとスパニッシュハムのベッドに横たえる。シェリー酒とオニオンをベースとしたソース。柔らかい肉の旨みと繊細なソースのハーモニーは思わずため息が出るほど。OZ達に好まれるのも理解できる。

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