海外にいる事を忘れさせてくれる店

絶品のバッテラ寿司は納得できた鯖が入手できた日だけの限定メニュー

料理の写真  
 CrowsNestにある日本料理店「富貴」、豪州28年の名物親父が開いたこの店は、 連日日本人ビジネスマンや日本食好きのオージーで賑わっている。

  この店に入りBYOで持参した焼酎やワインを飲み、刺身をつまみながら天井を
見上げると、外国人の多い東京・新橋の割烹にいるような錯覚に陥る。癒しの空間 などと言う流行の言葉は使いたくない。耳を澄ませばゆっくりとしたリズムの沖縄の歌が心に染み入る。店主の玉城氏は沖縄の出身。本土での修行の後、若くして大阪の名高い日本料理店の総料理長に就任した。しかしすぐに彼にと って日本は狭くなってしまう。

  米国も見た。しかしオーストラリアの大自然と当時のゆったりとした時間の流れが気に入り住みつく事になる。そしていくつかの新しいチャレンジの後、現在の場所に富貴を開店する。 日本から来るスポーツ選手やビジネスマンがふらりと立ち寄る。なんの気構えも必要ない、海外での緊張感が一瞬にして消え、心地よい酔いに身をゆだねるこ とができる。

   魚は新鮮かつ圧倒的なヴォリュームだ。海外の日本食店に良くあるオシャレという名の出し惜しみは皆無だ。絶品のバッテラ寿司は店主の目にかなった鯖が入荷した日のみの限定メニュー。週に3日食べられるかどうか、バッテラ目当てで予約 時に有無を確認する常連客もいる。週末は家族連れの顧客が増えにぎやかになる。小さな日本がそこにはある。