![]() |
アイアン・レースで飾られたテラスハウスの街並みが美しい、パディントン。アーティストやお洒落な人々が好んで住むこの地区に、ファイブ・ウェイズと呼ばれる五叉路がある。入り組んだ小道の両脇には小粋なカフェやレストランが立ち並び、ローカルのオージーたちに愛されているスポットだ。その中でもひときわ人気を集め、連日行列のできるレストラン Wasavie を紹介したい。 毎日6時のオープン前に人々が並び始め、その 15 分後では1時間待ちを覚悟しなければならないという当店。待ってでも食す価値のあるものを出してくれる。近くには気軽に飲めるパブも多く存在しているので、食前酒代わりに一杯飲みながら待つのが得策だろう。
この店を4年で行列ができるまでに成長させたのは、各国料理を経験して来た日本人シェフ4名の力によるものが大きい。それぞれフレンチ、イタリアン、和食の世界で腕を唸らせてきた彼らが、新たな世界を模索し、オーストラリアにやって来た。そして作り上げたのは、他のどこでも食べることのできない Wasavie 独自の和風創作料理である。店内のホワイトボードに記されたスペシャルメニューは、試行錯誤の末に生まれたとびきりの品ばかり。完成度の高い試作品を前に、各界で積んだ経験を生かした意見をぶつけ合う。店長でもある前田シェフは、「4人が集まることにより、驚くべきアイデアが浮かぶ」と話し、恐れることなく開拓に挑み続ける。「オーストラリアという土地で、日本人である我々が創り出す、たったひとつの料理を堪能して欲しい」。日本ではイタリアンの道を走り続けて来た平山シェフは、「人間の本能に訴えかける、そんな料理を創り出したい」と話した。
料理人としての哲学を語り、「料理が好きなんです」と力強く言ったシェフたちの目が、きらきらと輝いていた。
All Copyrights 2005-2007 Info-M.Pty.Ltd |