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今回のグルメ特集はいささか型破りな紹介になる事を予めご了承願いたい。ご紹介するとりしやからの希望で住所や連絡先などをお知らせする事はできないのである。シドニーノースの静かな住宅街の中にある店であるとだけ記す事とする。
とりしやのご主人高橋栄氏がシドニーに店を開いて16年、オリンピックイヤーの2000年に現在の場所に移転してから今年で7年めとなる。昨年の暮れから今年の初頭にかけて店舗を大幅にリニューアル、店のあちこちで現役のアンティーク達が今も活躍している。店周辺の住宅街の静けさと相まった独特な異空間がそこにはある。
入り口にかかる暖簾には鶏のロゴが入り、看板にもyakitori toriciyaとあることから焼き鳥がメインかと考える方も多い。しかしとりしやのメインはずばり日本酒である。高橋氏がネットや口コミで情報を丹念に集め、日本帰国時に蔵元や酒問屋などを回り、試飲して納得できた純米酒と本格焼酎によって出来上がったのが現在のメニューである。最初の切り口は醸造用のアルコールが添加されていない酒であること。日本酒の種別で言うと純米酒(原料に米と米麹のみを使用)以上の酒と言う事になる。料理に使う日本酒にもアルコールが添加されているものは使わないと言う念の入れようだ。日本での入手が難しい銘柄や同じ銘柄でもBY(醸造年)の違いで味や風味が変わることから各BYを取り揃えている。爛で飲むなら熱爛なのか、ぬる爛なのか、酒の味を引き立てる肴は何かなど、拘りに拘り抜いた酒と肴。店に入って自分の好みを素直に伝え、好みに合った酒と肴を選んでもらうのがベストだと言える。「混ざりもののない酒は二日酔いせず、女性は肌が綺麗になる」と長年の経験を語る高橋氏。純粋に酒を楽しむ大人たちにお薦めする。
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